千二百年。日本最古かつ最高の茶産地、「朝宮」。

日本五大銘茶である朝宮は、京都府と滋賀県との県境に位置し、標高が450m〜550mという高地で、昼夜の気温差が激しく、霧が多い気候風土である事から、日本で最も香りが良いとされる茶産地として有名です。
収穫は丹念に摘みとられ、伝統的な製法で丁寧に作られています。香りや風味に特長があり、茶葉自身から立ち上る独特の香気は、まさに緑茶の最高峰と呼ぶにふさわしい逸品です。

朝宮地区

朝宮茶は1200年前の平安時代(805年)、天台宗の祖最澄が岩谷山に茶を植え、815年、朝廷に献上するために始まったと言われています。献上茶として名を馳せた朝宮茶は農林水産大臣賞を受賞するなど全国からも高い評価を得ています。


標高およそ550mの天空茶園

朝宮地区の大部分は平均傾斜角度18度という山間地傾斜にあり、厳しい自然条件と清浄な水や大気で涼やかな香気をまとうといわれています。


傾斜角度がすごい


朝宮茶は山吹色

そろそろ飲みたくなった、朝宮茶。

そんな朝宮の名を冠する煎茶が存在します。朝宮園。それは数多くある茶屋のなかで唯一丸安茶業だけが使って良いとされてきました。香りが良く、スッキリとした味、それでいていつまでも飲んでいたくなるような親しみを持っています。


丸安茶業を代表する朝宮茶です。

朝宮茶は葉にエネルギーがたくさん蓄積されているため、何回でも美味しく飲むことができます。通常1~2回くらいで茶殻を捨ててしまうことが多いかと思いますが、はじめに淹れる温度を少し下げて淹れてあげれば4~5回までも飲むことができます。ギフトととしても、自家用としても大変人気のある一品となっております。


熱湯でたくさん、水出しでもたっぷりと飲んで欲しい

朝宮茶をガブガブ飲みたい。熱湯で淹れたい。そんな方のために朝宮のがぶ飲み朝宮親子(あさみやおやこ)があります。1番茶の葉の大きな部分と細かい部分が一緒になった親子。文字通り親と子でも飲んで欲しい。香ばしく焙煎し、熱湯で淹れても苦くならない。実は生産家や茶屋で一番飲まれるのはこのお茶だったりします。

朝宮茶に関する歴史的遺物


岩谷山観音仙禅寺に建てられた朝宮茶発祥の碑

俳聖、松尾芭蕉の句「木隠れて茶摘みも聞くやほととぎす」(意訳)茶畑の中に見え隠れしている茶摘み女たちも、そのあたりを横切るホトトギスの鳴き声を聞いていることだろう。